出版社内容情報
国民一人一人に番号を割り振る「個人識別番号法案」が成立しようとしている.社会保障分野でのメリットが謳われるが,じつは費用対効果は期待できない.利権の存在,プライバシーへの脅威,国家による国民監視の強化など,さまざまな問題点を摘出し,「IT時代の国民総背番号
内容説明
国民一人ひとりに番号を振る「共通番号制」(マイナンバー法)が成立しようとしている。社会保障分野での利点はあてにならない。実は弱者を排除する論理が働く。個人のプライバシーにも脅威となる。「なりすまし」犯罪の多発で、むしろ先進各国は慎重さを持ち始めているのが実態なのだ。官僚の情報支配を進める「IT箱モノ」なんていらない。
目次
第1章 「マイナンバー法」とは何か
第2章 法案が国会に提出されるまで
第3章 世界の現状を眺める
第4章 個人が番号で管理されるということ
第5章 脅かされるプライバシー―「マイナンバー」のある社会とは
著者等紹介
清水勉[シミズツトム]
1953年埼玉県生まれ。東北大学法学部卒。東京弁護士会所属。元長野県本人確認情報保護審議会委員長・情報公開審査会委員長・個人情報保護審査会委員長、日本弁護士連合会情報問題対策委員会委員長・秘密保全法制対策本部事務局長。民主主義社会の情報の流通の仕方(情報公開とプライバシー保護)を継続的な課題としている
桐山桂一[キリヤマケイイチ]
1959年岐阜県生まれ。同志社大学文学部卒。東京新聞・中日新聞論説委員。桜美林大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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