岩波ブックレット
「マイナンバー法」を問う

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  • サイズ A5判/ページ数 63p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784002708478
  • NDC分類 317.6
  • Cコード C0336

出版社内容情報

国民一人一人に番号を割り振る「個人識別番号法案」が成立しようとしている.社会保障分野でのメリットが謳われるが,じつは費用対効果は期待できない.利権の存在,プライバシーへの脅威,国家による国民監視の強化など,さまざまな問題点を摘出し,「IT時代の国民総背番号

内容説明

国民一人ひとりに番号を振る「共通番号制」(マイナンバー法)が成立しようとしている。社会保障分野での利点はあてにならない。実は弱者を排除する論理が働く。個人のプライバシーにも脅威となる。「なりすまし」犯罪の多発で、むしろ先進各国は慎重さを持ち始めているのが実態なのだ。官僚の情報支配を進める「IT箱モノ」なんていらない。

目次

第1章 「マイナンバー法」とは何か
第2章 法案が国会に提出されるまで
第3章 世界の現状を眺める
第4章 個人が番号で管理されるということ
第5章 脅かされるプライバシー―「マイナンバー」のある社会とは

著者等紹介

清水勉[シミズツトム]
1953年埼玉県生まれ。東北大学法学部卒。東京弁護士会所属。元長野県本人確認情報保護審議会委員長・情報公開審査会委員長・個人情報保護審査会委員長、日本弁護士連合会情報問題対策委員会委員長・秘密保全法制対策本部事務局長。民主主義社会の情報の流通の仕方(情報公開とプライバシー保護)を継続的な課題としている

桐山桂一[キリヤマケイイチ]
1959年岐阜県生まれ。同志社大学文学部卒。東京新聞・中日新聞論説委員。桜美林大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

6
昨年4月にシンポに参加して、デジタルデバイドが問題だ、と質問した覚えがある。それは、マイ・ポータルというPCに接続してICカードを読み取らせ、個人情報をチェックする場合の話である。PC持たないお年寄りはどうなるのか、ということ(6ページ上段)。ICカードについては、選別の道具となるだろう。懸念されるのはその人になりすまして犯罪者になることである(33ページ下段~)。PC遠隔操作で犯罪者に仕立てあげられたような冤罪の恐ろしさ。憲法13条に照らしてもまずいらしい(45ページ)。共通番号がフェイスブックで漏洩?2013/01/16

ドリアン・グレイ

0
村上龍の半島を出よでもたしか国民番号が流出して北朝鮮軍に利用される描写があった。もちろんこの話はフィクションだが情報流出の可能性が高く個人で番号の変更ができないこの制度は悪法だと感じたが次は賛成派の意見の本を読んで判断したい。2015/09/29

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