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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Βουλγαροκτόνος
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『女の議会』『プルートス』ともに貧富の格差をテーマにしたもの。専門家からはアリストパネースが高齢になったことによる質の低下が指摘されているようだが、現代に通じるテーマでもあるため、かなり面白く読める。「財産共有社会」「富と倫理性」といった鋭い話題を先取りしている彼は、まさしく天才と言えよう。そのアリストパネースに関する断片も掲載されており、彼がハゲであることなどが書かれていて面白い。(その他の喜劇作品断片も掲載されているが、研究者でもない限り読んでも面白くないと思う。)2022/08/01