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フロイト全集〈4〉1900年―夢解釈1

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  • サイズ A5判/ページ数 432p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000926645
  • NDC分類 146.1
  • Cコード C3311

内容説明

総数二七〇作品の執筆年代順配列、思索の核心をなす主要用語の統一、過去の研究を包括した編注により二十一世紀の新たなフロイト像を提示する本邦初の全集。本書はフロイトの主著にして、遙かなる旅路の書である。古今の文献の森を抜けた読者は、夢分析の雛形となる「イルマへの注射の夢」へと導かれ、「夢は欲望成就である」という眺望を手にするだろう。本巻には、夢の源泉へと溯る第5章までを収録。

目次

第1章 夢問題の学問的文献
第2章 夢解釈の方法
第3章 夢は欲望成就である
第4章 夢の歪曲
第5章 夢の素材と夢の源泉
編注
文献表

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Z

3
分厚いし夢に興味ないし初期の著作だしと思っていたが興味深い洞察に満ちている。意識、前意識、無意識の三層で考えていた時期であるが意識と無意識が前意識の取り合いをしているように書かれており①無意識=無意識と②無意識=無意識+前意識となるような多義的な記述が見られる。①が日中の意識によって隠されるものだとすると②が夢で顕になる願望充足を求めた表現行為と思う。フロイトがこの著作では夢を通じて無意識にも文法に似た表現の法則性があるのではないかと迫っている。眠るということは意識と筋肉が活動を休止することであるが、 2022/12/31

PukaPuka

2
子どもについて書かれたところは微笑ましい。子どものエゴイズム、自分より下にきょうだいができるときの子どもの言辞、振舞い、昔から変わらないのね。以前ある研究会で、本書の訳者の先生のお話では、クライエントの夢を聞くと、フロイトが書いた通りのことを語る、フロイトが正しいことをクライエントが証明してくれる、とのことだった。ほとんど夢を見ない(憶えていない)私は、ホンマかいな(失礼)と思いながら聞いていたが、本書に書かれている分析は、どれも頷いてしまうものばかりだった。5巻夢解釈IIで続きがどうなるか。2016/03/12

3J28

0
著名な『夢解釈』を読むために。それぞれの例は無理があるだろうと感じるところも、腑に落ちるところもあった。原父殺害への萌芽を感じる5章末部。基本的に文章が簡明でわかりやすい。小林康夫らの小論稿が付録されていたが、それがとても面白かったし勉強になった。文化=文明への執着は、フロイトという学閥での異端なユダヤ人にとって、ナチへの抵抗運動としても、必然的なものだったのかもしれない。2021/08/10

Masakazu Shimamura

0
破竹の勢いで登場したフロイトの『夢解釈』。これまでの夢の捉え方をドラスティックに大きな変革を遂げたフロイトの夢解釈にもはや敵はいない。フロイトの数ある論文の中でも最も長い700ページを超える本論文に提示される夢は200にも及ぶ。そして、時空を超え、縦横無尽に繰り広げられるフロイトの夢の解釈は一生の内で2度と同じ形を取らないとされるアメーバのような独創的な広がりと深みを持つ。それを前に読者である我々に残された道は半狂乱になり、本書を読み進めるほかないとさえ感じられるほどの魅惑的なエネルギーが渦巻く。2018/07/05

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