出版社内容情報
『無縁・公界・楽』の構想もここから生まれた ― 著者のその後の学問を方向づけた画期的論文「中世都市論」をはじめ、中世都市を論じた一連の論考を収める。醐醍醐天皇の都市政策や悲田院、検非違使に関する諸論考も収録。(解説 桜井英治)
目次
1 日本中世都市の世界(中世都市研究の現状と課題;中世都市論;鎌倉の「地」と地奉行;中世都市研究の問題点と展望)
2 京都の支配と周縁的世界(古代・中世の悲田院をめぐって;検非違使の所領;造酒司酒麹役の成立―室町幕府酒屋役の前提;元亨の神人公事停止令について;建武の所出二十分一進済令)
3 都市の生活と起源(中世民衆生活の様相;都市の起源―今、なぜ一の谷か;事典項目 河原)