ギリシア悲劇全集〈3〉ソポクレース〈1〉

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  • サイズ A5判/ページ数 376p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000916035
  • NDC分類 991
  • Cコード C0398

出版社内容情報

ギリシア悲劇の最高傑作「オイディプース王」は人間存在の根源的ありようを示し,「コローノスのオイディプース」は老王の荘厳な死を,そして「アンティゴネー」では国家と個人という人間の葛藤のテーマがえがかれる.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

syaori

56
『オイディプス王』『コロノスのオイディプス』『アンティゴネ』を収録。三作でラブダコス家滅亡まで終えますが、内容は独立しています。アイスキュロスの『オレステイア』から本書の『アンティゴネ』までは十数年なのですが、構成が劇的に緻密化していることに驚きました。アイスキュロスは悲劇的なものを浮び上がらせることに集中しますが、こちらでは予言の成就を恐れるオイディプスのためを思った行動が悲劇を完遂させるというように人々の葛藤と情念が複雑に絡まって悲劇が進行していて、ドラマ性の高まった物語を息をのむように鑑賞しました。2021/07/12

風に吹かれて

19
 ソポクレース(紀元前497/6年ごろ – 406/5年ごろ)のラブダコス家の悲劇を描くテーバイ三部作。父を殺し、母を妻とし子をもうけていたという事実を知り自ら失明する『オイディプース王』、娘アンティゴネーに付き添われ長年の放浪のすえ他界する『コローノスのオイディプース』、オイディプースの二人の息子が王権争いで差し違え死んだ後、クレオーン(オイディプースの母であり妻のイカオステーの弟)がいる城に向かったアンティゴネー、更なる悲劇が起こる『アンティゴネー』。 →2023/02/13

fseigojp

19
いわゆるオィデイプス3部作 2017/04/23

Οὖτις

0
オイディプース三部作。読了後、叙事詩の環「テーバイ伝説圏」を調べた。長い歴史の中、口誦伝説としても沢山の分岐がある。どれもが真実というのではなく、それぞれが各々で吟味するべきなのだろう。スピンクスの答えの異聞も含めて、思うところの風景は古の幻ではおそらくないのだ。2022/10/27

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