王のいる共和政―ジャコバン再考

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王のいる共和政―ジャコバン再考

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  • サイズ A5判/ページ数 222p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000615440
  • NDC分類 230.5
  • Cコード C0022

出版社内容情報

市民革命期(一八─一九世紀)に欧米諸国で議論された「共和政」は、世界各地へ広がりながら、いつ、どのように「王のいない」ものになったのか。「革命」や「自由」とともに、この原理が持っていた本来の意味に光を当て、「近代」を根底から問い直す。刷新を続けるヨーロッパ近世史の成果にもとづく、総決算的論集。

内容説明

近代の出発点とされる市民革命期(18‐19世紀)に欧米諸国で議論された「共和政」。世界各地へと広がる過程で、いつ、どのような経緯で共和政は「王のいない」ものに変わっていったのか。近代の国家と社会は何をそぎ落とし、何を加えることで「近代」たりえたのか。「革命」「自由」「パトリオット」など、それぞれのキーワードが持つ原義や当時の文脈を丁寧に読み解き、比較史の視角から近代の黎明期がはらんでいた国家と政体のあり方、これまで等閑視されてきたヨーロッパ近代の多様性を問い直す。刷新を続けるヨーロッパ近世史の研究成果にもとづく画期的論集。関連年表つき。

目次

研究史から見えてくるもの
第1部 ジャコバンの諸相―「王のいる共和政」と「王のいない共和政」(旅する「共和政」とパトリオット・ジャコバン―フランスとオランダのジャーナリズムを中心に;向う岸のジャコバンと「王のいる共和政」―「中・東欧圏」という共和主義のもうひとつの水脈;オーストリア・ジャコバンと二つの啓蒙改革―A.リーデルを焦点に;ポーランドでひとはどのようにしてジャコバンになるのか―ユゼフ・パヴリコフスキの軌跡;イングランド・ジャコバンと「王のいる共和政」)
第2部 19/20世紀の転回(混合政体の更新と「ジャコバン」の王国―スウェーデンにおける「革命」の経験;ジャコバンとボリシェヴィキのはざまの君主政―19世紀ドイツの「王のいる共和政」論;自由、共和国、革命―ロシア帝国バルト諸県の1905年;ロシア革命における国制の選択―立憲君主政、共和政、ジャコバン独裁)
「名乗ること」と「名指すこと」―フランス近世史から

著者等紹介

中澤達哉[ナカザワタツヤ]
早稲田大学文学学術院教授。中・東欧史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Fumitaka

4
そもそも「共和」はラテン語で「公共のこと」のres publicaから来ている(p. ⅶ)のだから君主制とかとも実は「矛盾しない」とロベスピエール本人が言っており、ハンガリーやポーランドといった「向こう岸」の世界の「ジャコバン派」は文字通り「王のいる共和政」を唱え(p. vi)、後で生き残る形になったドイツやスウェーデンの立憲君主制はまさにそう(p. 157)というのはそれっぽい。マサリクやドラホマーノフが説いた通り、あらゆる政治は「混合政体」(キケロー。p. vii、p. 2)である。2023/04/19

天婦羅★三杯酢

2
王がいたら「共和制」じゃないだろ? しかし、元々の意味はres publica というラテン語であり、「おおやけの事」を意味するという。そして、フランス革命で一気に可視化された「王のない状態の国」が出来ても、その担い手であったジャコバン達にとっても、その反対者にとっても、王の有無とrepublicは関係がなかったはずであった。やがて革命の進行と共に今日使われるような共和の意味が強まっていく、そんな頃の話を中心に、16世紀の名誉革命期から20世紀のロシア革命までを射程に入れた論文集である。 2022/08/14

ヨシツネ

1
世襲に基づく王は市民法の適用を受けるのか?は確かに気になる話(絶対君主は結局想定外だそうだけど)あと古代ローマ共和政の再解釈が何度も出てきてやっぱり驚かされる。王のいる共和政の流れは門外漢だからハンター×ハンターを通して理解しようとしていて申し訳なく… 皇帝のいる共和政に戻ろうとしているかもしれない昨今の時事が辛い2022/12/24

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