出版社内容情報
日中間の歴史問題の現場では何が衝突しているのか?民族感情が民族主義に取り込まれないための思想のレッスン。
内容説明
新しい歴史教科書や靖国公式参拝の問題など、歴史認識をめぐって何が衝突してきたのか?日中間の歴史問題の磁場に身を置き、知識人同士の知的対話の試行錯誤を通して開けてきたアジアという共通の思考空間を示す。民族感情が民族主義に取り込まれないための、思想のレッスン。
目次
1(アジアという思考空間)
2(日中戦争―感情と記憶の構図;思想としての「東史郎現象」―理論と現実の間で;近代史に向き合う倫理的責任;グローバリゼーションと文化的差異―国境を越えた知の状況に対する考察)
3(歴史を生き直すこと;魯迅が脱いだ服;理想家の黄昏;アジアを語ること―そのジレンマ)
著者等紹介
孫歌[ソンカ]
1955年、中国吉林省長春市生まれ。吉林大学中国文学部卒。東京都立大学法学部政治学博士(論文博士)。中国社会科学院文学研究所研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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