岩波人文書セレクション
世紀末の思想と建築

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  • サイズ B6判/ページ数 250p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000285056
  • NDC分類 520.4
  • Cコード C0352

出版社内容情報

1991年、そこに至る四半世紀に目まぐるしい変化を遂げた建築をめぐる様々な状況を、建築家・磯崎新(1931- )と批評家・多木浩二(1928-2011)が徹底討論。都市のなかで建築をつくるとは何を意味するのか、どのようにすれば建築が意味のある行為であり続けることができるのか。世紀を超え、これからの世界に今なお問いかける対談集。

内容説明

一九八九年、そこに至る四半世紀に目まぐるしい変化を遂げた建築をめぐるさまざまな状況を、建築家・磯崎新と批評家・多木浩二が、記号論的文化論の立場から徹底討論。都市のなかで建築をつくるとは何を意味するのか、どのようにすれば建築が意味のある行為であり続けることができるのか。世紀を超えた現在、そしてこれからの世界に、なお問いかけ続ける対談集。

目次

「死」の世代・「終焉」の世代
六八年にすべての源があった!
宴の後に―七〇年代前半の模索
古典主義とポストモダニズム―「間」展から“つくば”へ
テクノロジーと形而上学
創造の根拠はどこにあるか
ゲームとしての批評
さらに二〇年後のいま

著者等紹介

磯崎新[イソザキアラタ]
1931年生。建築家。磯崎新アトリエ主宰

多木浩二[タキコウジ]
1928‐2011年。思想家・批評家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kthyk

15
前回の「フランス革命と芸術」は建築を含めルネサンス・バロックから近代への変容の解説。200年後の現在はその世紀末となる。ブログで触れたC.ダントーの「芸術の終焉」、欧米では多くの反響を呼び、今や古典。この書は建築の現在。消費社会という批判できない資本主義において建築を建築たらしめるものはなにか、というテーマで二人はの対談。「アート建築複合態」でも触れているが、消費社会と芸術という問題をどんなかたちでとらえるか、というプロブレマティックを提出するのが建築家であり芸術家、何も言わなければ商業職人と言うことだ。2022/07/02

くらひで

0
日本を代表する建築家と思想家・批評家との対談。二人の教養の深さ・広さに感服。磯崎のいう「建築の解体」が起こった1968年、すなわちポストモダンへの移行期を起点にして、5年ごとに期間を区切り、各期間磯崎の建築作品と建築思想について、議論が進む。この対談が行われたのは、イデオロギーの対立が終焉し、資本主義が勝利し、バブル経済華やかな1989年。現在再び二人が対談していたら、その後の世の中の動向をどのように批評するのだろうか。しかし、多木が他界した今となっては、実現することは不可能だが。2013/02/22

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