二宮宏之著作集〈3〉ソシアビリテと権力の社会史

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  • サイズ A5判/ページ数 440p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000284431
  • NDC分類 208
  • Cコード C3322

出版社内容情報

フランス史と歴史学方法論への深い洞察にもとづき著者が提唱したのは、家族や村、民族や国家といった多様な事象を、人と人との結びあい=ソシアビリテとして大きくとらえなおす歴史学であった。「参照系としてのからだとこころ」「フランス絶対王政の統治構造」をはじめとする重要論考、「ヴェルニケ図の世界」などの単行本未収論考を収載。

内容説明

人と人との結びあい=ソシアビリテの視点から歴史をとらえなおし、権力のあり方を解明する。「参照系としてのからだとこころ」「フランス絶対王政の統治構造」など、著者の社会史研究の精髄を収録。

目次

序 参照系としてのからだとこころ―歴史人類学試論
1 ソシアビリテ論の射程(ソシアビリテ論の射程;シンポジウムを終えて―ソシアビリテ論のめざすところ;ソシアビリテの歴史学と基層文化;ソシアビリテの歴史学と民族;[『シリーズ世界史への問い4 社会的結合』序章];〈sociabilite〉論のヴェクトル;歴史学におけるソシアビリテ[原題 Sociability in History];フォールム)
2 社会的結合と統治構造(フランス絶対王政の統治構造;社団的編成と「公共善」の理念;社団国家とネオ・コルポラティズム―高橋清徳氏の論稿に寄せて)
3 儀礼・象徴・権力秩序(アンシアン・レジームの国家と社会―序にかえて;「権力の社会史」の行方;王の儀礼―フランス絶対王政;王の儀礼と支配の構図―宮廷社会の形成;ルイ一四世の一日;ヴェルニケ図の世界;街の名に見るパリの歴史)
4 アンシアン・レジームの政治社会(アンシアン=レジーム;十八世紀の政治と社会;フランス近世都市の諸問題)