内容説明
敗戦/解放七〇年を契機に、在日朝鮮人の歴史・思想・生きざまを、聞き書きや自伝的叙述も交えて体系的に描き出す精神史の試み。3では、一九七〇年代から現在にいたる、変わらぬ日本社会の差別構造と南北分断状況の中での「在日」の生をめぐる葛藤、若い世代を中心とした新しい生き方の模索、そして未来への道筋を展望する。
目次
第1章 文学、そして家族の愛憎(在日朝鮮人の文学(三)一九七〇‐八〇年代
在日朝鮮人の日本人妻)
第2章 政治と人権(南北の体制競争と在日政治犯;在日商工人の明暗―本国との関わり方)
第3章 「在日を生きる」とは(アイデンティティの揺らぎ、そして在日女性の表現者;冷戦構造の終焉と「在日」)
著者等紹介
尹健次[ユンコォンチャ]
1944年生。京都大学卒業。東京大学大学院博士課程修了。神奈川大学名誉教授。『在日総合誌抗路』編集委員。近代日朝関係史、思想史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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