思考のフロンティア<br> クイア・スタディーズ

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思考のフロンティア
クイア・スタディーズ

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  • サイズ B6判/ページ数 130p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000270045
  • NDC分類 367.9
  • Cコード C0310

出版社内容情報

非異性愛者を差別・抑圧することで,私たちの社会はなにを得ようとしてきたのか.〈規範〉に徹底抗戦するクイア・スタディーズの可能性に寄り添いながら,異性愛主義によって侵食されたセクシュアリティの現況を考察する.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

141
「クイア」とは「変態」や「オカマ」と同じく差別用語である。本書は非異性愛について解説するという角度じゃなく、このクイアと言われるものを歴史と社会全体から見て何が学べるかということを中心にした内容だ。一言に同性愛と言ってもゲイとレズビアンでは社会的にもまったく異質な部分があることや、映画『ハッシュ!』を例に挙げた新しい家族の理論には特に共感できた。一読の価値はあるけれど、初心者には当然のように書かれた専門用語がわからないだろうし、こういった本を何冊か読み込んだ人のほうが理解しやすいかも。(コメント欄に続く)2014/11/30

チェ・ブンブン

17
書いてあることは、「ジェンダー論」の授業でやったことだが、授業より難解だ。如何に教授が噛み砕いて話していたかを体感した本だ。ホモファビアの理論は復習が必要だな。2014/07/04

Nobuko Hashimoto

15
クイアとは、非異性愛に分類される様々なセクシュアリティを集約する言葉であり、かつ学問的にはそれらの間の差異について思考をめぐらせる概念であるという。この言葉自体が一般には耳慣れないものであると思うのだが、本文ではさらに聞いたことのない用語が頻出し、戸惑った。本の体裁からして入門書あるいは概説書的な位置づけなのかと思ったが、そうではなかったのか。あるいは、この分野は専門家とそうでない者との「常識」がよほど乖離しているのか。非異性愛に関する歴史や思考の観点といった内容については勉強になった。2016/07/17

はちくま

3
内容が難しいのではなく(難しいけど)、読み終えた後に自分がそれを噛み砕いて、どう社会に還元していくか、生きていくかというのが難しい。まだ噛み砕けていません。2014/10/17

aftonpsalm

3
「男性同性愛とレズビアニズムが同じ「同性愛」というカテゴリーで一括されることで女性特有の経験の抹消の危険性がある」目から鱗が落ちた。今までセクマイとして生きていく中で同じことを考えていたから。「寛容とは、口あたりのよさによる抹消である。差異に価値を十分に与えることなく差異と表向きの共生を可能にするような差別の一形態である」大いに共感した。「同性愛者なんだ、かわいそうに。でも僕はきみのこと、いままでどおり好きだよ」これまでこんなことを言うひとがどれだけいたか、そしてその言葉がどれほど自分を傷つけてきたか。2012/12/20

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