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1冊でわかる
論理学

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  • サイズ B6判/ページ数 170p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000268943
  • NDC分類 116
  • Cコード C0310

内容説明

何だか気にはなるけれど、とっつきにくいという印象をもたれることの多い“論理学”。ギリシアの昔から発達し、現代もなおさまざまな広がりを見せている、この大きな学問分野の基本を、背景にある哲学的に興味ぶかい問題に関係づけながら、わかりやすく説明する一冊。記号の使用を最小限に抑え、身近なパズルやパラドックスから時間の実在や神の存在証明に至るまで、多様なテーマを題材に、楽しんで考えながら読めるように工夫されている。演繹的推論だけでなく、確率を考慮した帰納的推論についても解説。章ごとに要点のまとめ、巻末には問題や用語集・記号一覧などを収録した、簡潔な入門書。

目次

妥当性―何から何が導かれるのか?
真理関数―それとも、そうじゃない?
名前と量化表現―「無」というものがあるのだろうか?
記述と存在―ギリシア人はゼウスを崇めたか?
自己言及―この章のテーマは何か?
必然性と可能性―起こることは起こるべくして起こる?
条件文―「もしも」がどうだって言うんだ?
未来と過去―時間は実在するか?
同一性と変化―けっして変わらないものはあるのか?
曖昧さ―危険な坂道を転げ落ちないためには?
確率―参照クラスの奇妙な失踪事件
逆確率―無頓着ではいられない!
意思決定理論―大いなる期待

著者等紹介

プリースト,グレアム[プリースト,グレアム][Priest,Graham]
メルボルン大学教授。ケンブリッジ大学で数学と哲学を学び、LSEで学位を取得。論理学

菅沼聡[スガヌマサトシ]
1967年生。現代哲学。現在、東北大学大学院文学研究科助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

袖崎いたる

11
<一冊でわかる>シリーズは、おそらくこの本がぼくの初体験だ。しかしその印象はあまり好意的なものとはならなかった。なぜなら、論理の学を「わかる」と宣っている割に、解説文章の論理の網の目が粗いのである。だからいまいち読んだ気がしないというのがぼくの印象。とはいえ、論理学が大嫌いな読者であるぼくが読んだからというのも、ぼくのこの本への悪印象の形成に力添えしているともいえるので、一概には腐せない気もする。しかし巻末の訳者による読書案内は有益。論理学入門にこの本の巻末だけ捲って相応しい入門書を探すのもありだろう。2015/09/19

陽香

2
200802152016/02/06

nizimeta

2
命題論理から意思決定論まで広く浅くトピックを扱っている入門書。私には、特に神の存在についての論証の事例について、それが逆確率や意思決定理論においても論争になっていることを知って興味深く感じた2010/07/24

地図

1
単純に読んでいて面白かったが、解説が深みに入っていく辺りで「あとは読者に考えて頂きたい」といった感じに投げられるのは若干の落胆もあるが、これは巧妙な著者の技だろう。これでは物足りないと思わせるのが入門書の存在意義であるならば、これは最優秀だ。また、他のレビューでも述べられている通り、巻末の文献紹介が非常に優秀。2017/07/22

★★★★★

1
オックスフォードから出てるVery Short Introductionシリーズを訳した、「1冊でわかる」の論理学編。基礎的な内容がごく平易に書かれていて、論理学の苦手な私には助かりました。といっても、けっこう頭を使いましたけれども。巻末の日本人向け読書案内も便利なので、最初のとっかかりには良かった。2012/03/11

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