出版社内容情報
批評界に大きな衝撃を与え,文学批評ばかりか哲学・思想の領域に深い影響を与えた「イェール学派」の領袖ポール・ド・マン(1919─83年).その主著にして,現代批評理論・現代思想の領域に聳え立つ一大金字塔である本書は,長らく邦訳が待ち望まれていた一冊である.原著刊行から30年以上を経て,ついに完訳なる.
内容説明
「脱構築批評」と呼ばれる独自のテクスト読解を実践し、文学研究ばかりか哲学・思想の領域に深い影響を与えたポール・ド・マン。決定的な重要性をもつその主著が、原著刊行より30年以上の時を経て、ついに日本の読者の前で全貌を明らかにする。不滅の主著、ついに完訳。
目次
第1部 修辞(学)(記号学と修辞学;文彩(リルケ)
読むこと(プルースト)
生成と系譜(ニーチェ)
文彩のレトリック(ニーチェ)
説得のレトリック(ニーチェ))
第2部 ルソー(隠喩(『第二論文』)
自己(『ピュグマリオン』)
アレゴリー(『ジュリ』)
読むことのアレゴリー(『サヴォワの助任司祭の信仰告白』)
約束(『社会契約論』)
言い訳(『告白』))
著者等紹介
ド・マン,ポール[ドマン,ポール][de Man,Paul]
1919年、アントワープ(ベルギー)生まれ。ブリュッセル自由大学で工学と化学を専攻する傍ら、哲学・文学を学ぶ。第2次世界大戦後、アメリカ合衆国に移住し、1960年にはハーヴァード大学でPh.D.を取得(比較文学)。コーネル大学、チューリヒ大学、ジョンズ・ホプキンス大学などで教鞭をとったあと、1970年以後はイェール大学教授を務める。1983年没
土田知則[ツチダトモノリ]
1956年、長野県生まれ。1987年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。現在、千葉大学文学部教授。専門はフランス文学・文学理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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清水清美
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