モダンガールと植民地的近代―東アジアにおける帝国・資本・ジェンダー

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  • サイズ A5判/ページ数 317,/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000253062
  • NDC分類 367.22
  • Cコード C0020

出版社内容情報

洋装、断髪、香水、自由恋愛ー テイコクが領土と財をめぐって激突する時代。人々の憧憬と敵意とを集めた女性像=モガ。「彼女」はいかに現れ何をもたらしたか。10人の研究者が、中国・日本・沖縄・朝鮮・台湾の広告図像・漫画・言説から解読する。

内容説明

断髪、洋装、シガレット。新しもの好きで自由恋愛主義―帝国が領土と市場をめぐって激突する最中、人びとの憧憬と敵意とを集めたコスモポリタンな女性像「モガ」。「モダンな女」がいまだ不在の東アジアで、彼女の姿(イコン)が雑誌・文学・諷刺漫画・広告図像に忽然と出現するや賞賛と揶揄を巻き起こし、その表象と言説の力学はジェンダー、階級、エスニシティを新たなヒエラルキーのもとへと再編成していった…。国家、資本、エリート層、下層労働者、それぞれの主体が自らの欲望を投影した植民地的近代を、中国・日本・沖縄・朝鮮・台湾の豊かな資料をもとに、10人の研究者が解読する。

目次

東アジアにおけるモダンガールと植民地的近代
1 資本の欲望(奢侈と資本とモダンガール―資生堂と香料石鹸;買うということ―一九二〇年代及び三〇年代上海における広告とセクシー・モダンガールのイコン)
2 まなざしの政治(宗主国のまなざし―視覚文化に見られるモダンガール;漫画表象に見る上海モダンガール;新しい女・モガ・良妻賢母―近代日本の女性像のコンフィギュレーション)
3 帝国を生きる(『婦人之友』における洋装化運動とモダンガール;植民地的近代と消費者の欲望―二〇世紀初頭の日本における下層中流階級ならびに労働者階級の女性たち;女の移動と植民地的近代―沖縄のモダンガール現象への接近;植民地台湾の「モダンガール」現象とファッションの政治化;朝鮮の植民地知識人・羅〓錫(ナ・ヘソク)の近代性を問う)

著者等紹介

伊藤るり[イトウルリ]
一橋大学大学院社会学研究科教授。国際社会学、国際移民研究、ジェンダー研究

坂元ひろ子[サカモトヒロコ]
一橋大学大学大学院社会学研究科教授。中国近現代思想文化史

バーロウ,タニ・E.[バーロウ,タニE.][Barlow,Tani E.]
ライス大学(米国)チャオ・アジア研究センター長、歴史学部教授。近代中国思想史、女性学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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