普遍の再生

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  • サイズ B6判/ページ数 307p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000246200
  • NDC分類 311.1
  • Cコード C0031

出版社内容情報

天皇の戦争責任を裁き,アメリカの覇権主義を批判する.そのための思想的な拠点としての「普遍」-ラディカルなリベラリズムの立場に立って,多文化主義やフェミニズムと対話しつつ,「普遍的多元主義」の政治哲学を構想する.

内容説明

天皇の戦争責任を否定する日本の国民的自己愛を裁き、グローバリズムとアメリカの覇権主義を告発し、多元的相対主義の欺瞞を暴く。

目次

第1部 国家を裁く普遍(戦争責任という問題―「昭和末」の狂躁から)
第2部 覇権を超える普遍(アジア的価値論とリベラル・デモクラシー―欧米中心主義をいかに超えるのか;グローバル化の両価性)
第3部 多元性を開く普遍(国民国家の生成と変容―テクストからの展望;多文化主義の政治哲学―多文化共生への三つの思想戦略;フェミニズムとリベラリズム―公私二元論批判をめぐって;普遍の再生―歴史的文脈主義から内発的普遍主義へ)

著者等紹介

井上達夫[イノウエタツオ]
1954年生まれ。専攻、法哲学。東京大学法学部卒業。現在、東京大学大学院法学政治学研究科教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えむ

1
現代日本を代表する法哲学者による、多文化主義、文化相対主義、ナショナリズムなどに対する異議申し立ての試み。理論と現実の緊張関係を感じることができる1冊。批判の妥当性はともかく、その明晰さが印象に残る。2018/06/08

あつなか

1
フェミニズムの議論をフォローすべし。児童虐待へのアプローチにもつながるところがあるだろう。2018/01/16

白義

0
相対主義や諸々の批判理論に対する応答として編まれた、普遍哲学的リベラリズムの再構築。戦争責任問題からフェミニズム、ポスコロ、ナショナリズムやポストモダンにネオプラグマティズムまで現代の有力な思潮や現象に対し、強固なリベラリズムの立場から力強い批判を加えている。現代の貧困が国内編なら、こっちは世界編っていう感じ。普遍=覇権主義でも少数派無視でもない、新しい普遍理論のために2011/04/29

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