バザーリア講演録 自由こそ治療だ!―イタリア精神保健ことはじめ

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  • サイズ B6判/ページ数 280p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000244855
  • NDC分類 369.28
  • Cコード C0036

出版社内容情報

世界に先駆けて精神病院をなくし、開かれた地域精神保健サービスを実現したイタリアの精神科医フランコ・バザーリア。ラディカルで人間味溢れる思想と実践の全貌が、自らの口から分かりやすく語られる。

内容説明

世界に先駆けて精神病院(マニコミオ)を廃止し、社会に開かれた地域精神保健サービス体制を確立したイタリア。その大変革をリードしたのが、精神科医フランコ・バザーリアだった。最晩年に行われた「ブラジル講演」では、バザーリアのラディカルな実践と人間味あふれる思想が、聴衆の疑問や批判に応えながら活き活きと語られている。精神保健の未来を切り拓く「知」と「技術」が凝縮したバザーリアの遺言が、いま日本に伝わる!

目次

第1部 治療と自由―サンパウロ講演(精神医療は自由の道具か抑圧の道具か;地域社会における精神医療チームの活動;精神医療施設についての批判的分析;公共医療における精神医療の統合;社会構造と健康と精神病)
第2部 医療と権力―リオデジャネイロ講演(精神病院における権力と暴力;抑圧と精神病;科学と人間的欲求への犯罪視;国家権力と精神医療)
第3部 もう一つの道―ベロオリゾンテ講演(ベロオリゾンテへの二つの旅;精神医療と民衆の参加;精神保健の取り組みにおける代替案;精神医療と政治―バルバセーナ精神病院;精神医療における「公」と「私」)

著者等紹介

バザーリア,フランコ[バザーリア,フランコ] [Basaglia,Franco]
1924年、ヴェネツィア生まれ。精神科医。1960‐70年代、精神病院長を務めたゴリツィアやトリエステを拠点に、精神病院の廃絶と地域密着型サービスの創設に尽力した。イタリア社会全体を巻き込んだ反施設の闘いは、精神保健改革法(通称バザーリア法)として結実した。1980年没

大熊一夫[オオクマカズオ]
1937年生。ジャーナリスト

大内紀彦[オオウチトシヒコ]
1976年生。特別支援学校に勤務。専門は特別支援教育

鈴木鉄忠[スズキテツタダ]
1978年生。中央大学兼任講師、専門は地域社会学

梶原徹[カジワラトオル]
1948年生。南埼玉病院、阿南病院、陽和病院を経て、浜田クリニック院長。精神科医(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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