内容説明
“権力”は建築や都市空間のあり方にどのような影響を与え、また“建築物”は権力のあり方をどのように規定したのか。政治学、建築史、都市史など多彩な研究者が、さまざまな「権力の館」を渉猟、両者の相関関係を探った共同研究。
目次
1 議事堂(議事堂をめぐる政治―国会議事堂研究序説;議場構造論―「ひな壇」廃止論をめぐる攻防を中心として)
2 庁舎(官衙街「霞が関」の計画と官衙建設の展開;警視総監・消防総監・大阪市警視総監をめぐる分権の政治史;庁舎と政治―都市の中心をめぐる競合と協調)
3 権力者の邸宅(吉田茂とその邸宅―権力継承のスタイル)
4 権力と都市空間(政治家と建築家;幕末期政治的主要人物の京都居所考―土佐・長州・薩摩を中心に;帝国の権力と都市空間の変動―圜丘壇を中心に)
5 権力と意味空間(書と漢詩からみる日清修好条規―副島種臣の古典的外交手法に秘められたダイナミズムとその思想)
著者等紹介
御厨貴[ミクリヤタカシ]
1951年生。国際日本文化研究センター客員教授。放送大学教授。東京大学名誉教授。日本政治史・建築と政治
井上章一[イノウエショウイチ]
1955年生。国際日本文化研究センター教授・副所長。建築史、風俗史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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