建築と権力のダイナミズム

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  • サイズ B6判/ページ数 329p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000228008
  • NDC分類 523.1
  • Cコード C0036

内容説明

“権力”は建築や都市空間のあり方にどのような影響を与え、また“建築物”は権力のあり方をどのように規定したのか。政治学、建築史、都市史など多彩な研究者が、さまざまな「権力の館」を渉猟、両者の相関関係を探った共同研究。

目次

1 議事堂(議事堂をめぐる政治―国会議事堂研究序説;議場構造論―「ひな壇」廃止論をめぐる攻防を中心として)
2 庁舎(官衙街「霞が関」の計画と官衙建設の展開;警視総監・消防総監・大阪市警視総監をめぐる分権の政治史;庁舎と政治―都市の中心をめぐる競合と協調)
3 権力者の邸宅(吉田茂とその邸宅―権力継承のスタイル)
4 権力と都市空間(政治家と建築家;幕末期政治的主要人物の京都居所考―土佐・長州・薩摩を中心に;帝国の権力と都市空間の変動―圜丘壇を中心に)
5 権力と意味空間(書と漢詩からみる日清修好条規―副島種臣の古典的外交手法に秘められたダイナミズムとその思想)

著者等紹介

御厨貴[ミクリヤタカシ]
1951年生。国際日本文化研究センター客員教授。放送大学教授。東京大学名誉教授。日本政治史・建築と政治

井上章一[イノウエショウイチ]
1955年生。国際日本文化研究センター教授・副所長。建築史、風俗史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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shikada

18
建築物や都市の設計と、権力の関係性を調査してまとめた一冊。国会議事堂や霞が関の庁舎の作りは、なんとなくできたわけではなく、関係者間の独特な力学がはたらいて設計されている。また都市設計について「権力」の視点で考えたことがなかったので、読んでいて新鮮な内容だった。県庁、市役所の位置がどうやって決まっていったか探る章を特に興味深く読んだ。2020/11/15

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