出版社内容情報
変質する「平等」「公正」理念を立て直すには。アクチュアルな問題群から、新たな公教育像を模索する。
内容説明
激変する社会と教育システムの接点をさぐる。格差と不平等が顕在化するなか、教育の役割と可能性はどこにあるのか。議論のベースとなる論考を集成。
目次
1 現代社会を読み解く視座(社会変動と教育―グローバル化の中の選択;戦後教育における「必要の政治」―二〇世紀シティズンシップの拡張とその帰結;教育政策とエビデンス―教育を対象とした社会科学的研究の動向と役割)
2 教育と社会の新たな関係(格差・貧困から公教育を問い直す;高校中退者問題と格差社会;教育と職業との関係をどうつなぐか―垂直的/水平的多様性の観点から)
3 マイノリティと教育(越境移動と教育―トランスマイグラントの時代における自立の支え方;部落問題と教育―見えない排除;震災と教育―学校教育における「ヴァルネラビリティ」の所在)
著者等紹介
志水宏吉[シミズコウキチ]
1959年生。大阪大学大学院人間科学研究科教授。学校臨床学・教育社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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