内容説明
ヒトはどこから来てどこへ行くのか―。人間の最大の特徴は、物語る能力にあるホモ・ナランスという新しい人間観を提出する。
目次
1 総論 ホモ・ナランスの可能性
2 神話から見たヒトの起源と終末
3 レンブラントの懐疑―堕落と自由のあいだ
4 “権利”と“平等”をめぐる断章―欠如とともにある生の視点から
5 人とヒト―パーソン論の視座を通して
6 ヒトがヒトを殺すとき
7 「知識を自然の中に置く」とはいかなることか―自然化された認識論の現在
8 座談 動物と機械のあいだ
著者等紹介
野家啓一[ノエケイイチ]
1949年生。東北大学大学院文学研究科教授。専門は現代哲学・科学哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
らむだ
1
Cf.2011/10/05
Riko
0
図書館で借りた2016/05/12
ミニジロー
0
かつて万物の霊長と呼ばれた「人」と他の動物を分かつものは何か?また他方で、人間の機能を拡張する役割の機械がAIにまで進化し、これまた「人」との壁が低くなってきている気配でもある。 そんな状況の下だからこそ、益々「ヒト」が「人」になるためのコアの条件を探求することが求められるのだろう。 本書では「物語」「共感」「時間と空間の認識」といったキーワードが提示されていて、考える材料になる。2018/02/27