出版社内容情報
伝統社会から近代社会への転換はいかにして行われたか.食料危機と貧民問題を手がかりに,革命に至る絶対王制とピューリタンの争いのダイナミックな歴史過程を,経済と宗教の緊張に満ちた相関として描きだした労作.
内容説明
伝統社会から近代社会への転換はいかにして可能となったか。食糧危機と貧民問題を手がかりに、革命に至る絶対王制とピューリタンの争いのダイナミックな歴史過程を、経済と宗教の緊張にみちた相関として描き出す。社会史、民衆史研究等の成果を経済史的知見のうえに総合し、イギリス近代史研究に新しい展望を切り拓く。
目次
前編 16、7世紀イギリス社会の経済的変貌(人口増大と食糧危機;食糧危機の解決と農村社会の変貌)
後編 民衆文化とピューリタニズム―文化的ヘゲモニーと革命(救貧行政の展開と分極化の進行;社会の分極化と民衆文化;ピューリタンの闘い―新たな文化的秩序を求めて)
補論 本書のピューリタニズム理解とウェーバー学説