健康禍 - 人間的医学の終焉と強制的健康主義の台頭

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健康禍 - 人間的医学の終焉と強制的健康主義の台頭

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  • サイズ 46判/ページ数 278p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784990917685
  • NDC分類 498
  • Cコード C0036

出版社内容情報

健康はいつから宗教になったのか

「この本は医学の本ではない」著者シュクラバーネクは序で早速釘を刺す。確かに、氏の博覧強記でもって文学、医学史、哲学、タブロイド、(1990年代最新の)医学誌を横断して紐解く「健康百面相」、さらには、健康・医学と政治の結びつきに鋭く切り込む描出は、一般的な医学の書の枠組みには留まらないかもしれない。
しかし、こうも言えそうだ。
医学の文学でありつつ、医学史を掘り起こし、健康主義に正面からぶつかる本書こそが、現代医学が忘れつつある「人間的医学とは何か」を語りえている、と。

●目次
序文
第1部 健康主義
1.健康主義の勃興
2.イリッチ以後
3.イリッチ以前
4.売りに出される健康
5「.先制的」医療
6.健康への不健康な執着
7「.積極的健康」とその推進運動
8.緑の健康主義
9.死の恐怖症と死の医療化

第2部 生活習慣主義
1.長寿のレシピ
2.フィットネスの大流行
3.食品主義
4.罪で稼ぐ
5.悪魔の飲み物
6.呪われたタバコ

第3部 強制的医学
1.理論から実践へ
2.強制的利他主義
3.国家の代理人としての医師
4.全体主義的医療
5.妊娠警察
6.生活習慣の監視事業
7.スタハノフ的労働者
8.遺伝子の圧政
9.ドラッグ戦争
10.自己決定権
原著引用文献
訳者あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

午後

4
健康主義と言う名の全体主義的なイデオロギーについて。原著は20年ほど前に書かれたものなので、一部のデータは古くなっているし、議論が粗い部分もあるが、小気味の良い毒舌がユーモラスで楽しく読める。自己目的化した健康が一部にもたらす莫大な利益と、人々に押しつけられるものの大きさについて。2021/11/17

鴨長石

3
コロナ禍がやってくるまで、健康主義が危険なものだとは思ってもいなかった。確かにテレビで胡散臭い「体に良い食べ物」が垂れ流されていることには辟易していたが、その一方で煙草の制限強化は当然だと思っていた。コロナに対する世間の激烈な反応でようやくその気味悪さがわかった。自分の体をどうしたいか、そして体の状態が幸福とどう結びつくかは人それぞれなのだ。飲酒・喫煙・性行為の管理など全体主義に他ならない。マスクの強要などただのディストピアなのだが、世間の大半はそうは思わないらしい。本書がもっと多くの人に広まってほしい。2020/12/01

tai65

2
星4つ 2021/03/13

Momoko Nishikawa

1
イリイチの脱病院化社会の後継本と言って良い本。健康は強制されたものとなり、病気は自己責任となる社会が近づいていると感じる。 healthism健康主義、人にとって何よりも大切で少々の対価を払ってでも達成すべきである健康。私は、健康は恵みであり、病もまた恵みかもしれないと考えるので、健康主義には違和感がある。そのモヤっとした感じを言葉にするとこの本のようになるのかもしれない。2021/11/14

大爆笑カレー

1
人々を健康にするべく国家は個人の自由に介入すべきだろうか。健康は人々の誰しもが望んでいるがゆえに、健康をスローガンにすると、いとも簡単に人々が自由を投げ出してしまうことはコロナ禍で十分に証明された。そしてその「健康」は科学的なエビデンスに基づいているとは限らない。直近でも西浦の数字のチューニング、尾身の恐怖のコミュニケーションが思い出される。僕はよくわからない健康より、自由な選択や消費ができたほうが幸福だと思うので、そちらを優先していきたい。2021/11/03

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