黒沢清、21世紀の映画を語る

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黒沢清、21世紀の映画を語る

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  • サイズ B6判/ページ数 310p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784990493813
  • NDC分類 778.04
  • Cコード C0074

内容説明

映画とは何か、映画監督とは誰か、映画館とはどんな場所か?20世紀のスクリーンに掛けられたそんな巨大な疑問符に向けて、黒沢清が語りつくす21世紀の映画論。

目次

1 映画講演2004‐2009(私の映画論;映画のショットについて;小津安二郎について;映画とロケ場所について;映画の歴史について;映画監督の仕事とは何か;『日本春歌考』;『絞死刑』)
2 連続講義・21世紀の映画を語る(リアルとドラマ;持続と断絶;人間;21世紀の映画)

著者等紹介

黒沢清[クロサワキヨシ]
1955年、兵庫県神戸市生まれ。立教大学在学中、『SCHOOL DAYS』『しがらみ学園』などの8ミリ映画で注目を浴びる。長谷川和彦、相米慎二らの助監督を経て83年『神田川淫乱戦争』で商業映画デビュー。監督作品に『ドレミファ娘の血は騒ぐ』『CURE』『ニンゲン合格』『カリスマ』『大いなる幻影』『回路』(2001年カンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞受賞)『アカルイミライ』『ドッペルゲンガー』『LOFT』『叫』『トウキョウソナタ』など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

流之助

9
黒沢清が映画についての講演を行ったものをまとめた本。なので、別のインタビュー本と内容が被っている箇所もあるけれど、何度も話題に出しているのはそれほど思い入れがあったんだなと感じる。読みやすく、特に映画監督の役割については分かりやすくて面白かった。2024/01/25

western

7
全然「21世紀の映画を語」ってないが、めちゃくちゃ面白い。2019/10/07

key

3
映画には詳しくないけど、映画のインチキ臭さは伝わるし、迫真の演技も伝わる。でも、それは俳優だけの力ではなく、やはり監督があってのことなんだなぁ。当たり前か…脚本の重要性と映像と音の重要性。何事もそうだけど、作り手にならないと本当のところは見えないし楽しめないんだなぁ。僕は外側過ぎる。2015/03/31

sawa

3
時に難解な作風で知られる黒沢清ですが、本書で語られる映画論は明快かつ痛快。蓮実重彦はちょっと難しい…という私にも親しみやすかったです。「宇宙戦争」をはじめ、自称映画通が敬遠しがちな作品を堂々と絶賛する様がカッコイイ(笑)。とりあえず大島渚を観なきゃ!と思いました。2012/02/27

fritzng4

2
再読。講演がベース故極めて平易な文章で語られるが映画監督としての実践を踏まえた、しかし明晰な映画評論となっていて気づきは多い。何度も言及されるリュミエール『工場の出口』が観客に初めてフレーム外での「物語」に意識を向けさせたこと、刺激的な大島渚論(特に『日本春歌考』)、脚本では語られない瑣末な部分を『ジョーズ』が如何に回避したのか、ワンカットの持続において『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のゼメキスに(想像混じりで語られる)立ちはだかる障壁の数々。その他小津論や21世紀の「河」など、ところどころで感激した。2022/10/02

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