文屋文庫
野原の奥、科学の先。―遠藤守信のクリエイティブ・スピリッツ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 157p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784990085865
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0236

内容説明

30年前の冬、留学先のフランス。研究室で1人、電子顕微鏡に向かう青年エンドーが見たモノは…?21世紀を開くナノテク(極微細技術)の世界的研究。その発端となった「カーボンナノチューブ」の発見。原点は、信州・須坂の野山で遊んだ少年時代にあった。Dr.エンドー(信州大学工学部教授)が語る、若者と大人たちへの応援歌。

目次

第1章 守信少年、野山に満ちた「なぜ」を楽しむ(科学技術で社会の役に立ちたい;自然のなかで育んだ“エンドー流”の芽 ほか)
第2章 大きな池のメダカより、小さな池のコイ(身の丈に合った分野で夢を育てよう;大学院という自由な野原 ほか)
第3章 動きはじめた“二十一世紀を拓く素材”(チャンスの女神は準備を整えた者にほほえみかける;フランスで解けたサンドペーパーの謎 ほか)
第4章 科学が生きる協創のまちづくり(快適さ・便利さを追求した末にたどり着いた矛盾;産業の空洞化をどう防ぐのか ほか)

著者等紹介

遠藤守信[エンドウモリノブ]
1946(昭和21)年9月28日、長野県須坂市生まれ。名古屋大学工学博士、フランス・オルレアン大学博士。長野県須坂高等学校(当時・須坂西高校)から信州大学工学部電気工学科(現・電気電子工学科)に進み、71年、同大大学院工学研究科修士課程を修了。一年間の日立製作所勤務を経て、信州大学助手(72年)、講師(77年)、助教授(78年)ののち、90年から教授。93年4月より2年間、信州大学地域共同研究センター長。95年、炭素材料科学会賞。2001年、アメリカ炭素学会・チャールズ・E・ペティーノス賞(日本人で二人目)。03年、石川カーボン賞、信毎賞。04年7月、米炭素学会より最高賞の科学技術功績メダル。研究分野は、炭素科学、電気・電子物性論とそのエネルギー工学への応用研究。03年10月、昭和電工との共同出資により大学発ベンチャー企業「MFES」を設立し、取締役最高技術責任者(CTO)を兼務。04年1月より炭素材料学会会長。そのほか、各種国際会議議長、国・地方自治体の委員等を歴任
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。