目次
村上春樹「中国行きのスロウ・ボート」論―対社会意識の目覚め
村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』論―ピンクとブルーの対位法
『ノルウェイの森』を徹底批判する―極私的村上春樹論
村上春樹と三島由紀夫
行く者と行かれる者の連帯―村上春樹『スプートニクの恋人』
妻・母を演じる専業主婦―村上春樹『TVピープル』の女性たち
現実に傷を与え返すこと―村上春樹の「成熟」と暴力をめぐって
20世紀の「時間」意識:夏目漱石と村上春樹
個人化の時代における寛容のかたち―村上春樹と他者への態度
村上春樹にみるポスト構造主義的消費者
ドイツにおける現代日本文学の受容―村上春樹の場合
台湾における日本現代文学受容について―読者の村上春樹世界
著者等紹介
今井清人[イマイキヨト]
青山学院女子短期大学非常勤講師
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感想・レビュー
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hf
2
小谷野「『ノルウェイの森』を徹底批判する- 極私的村上春樹論」”春樹作品には箴言風の物言い(アフォリズム)がよく出てくるが、箴言なるものは、ハムレットによる一般化癖がそうであるように、現実世界から退行し、あるいは現実に急迫されていない者の玩弄物であって、略 2023/02/25
あなた
1
村上春樹の論文を読めば読むほどうんざりしてくるのは、春樹のテクストが微妙なよるべなさを基盤としてつむがれているからだろう。彼のテクストを固定化させる決め打ちの作業は彼のテクストを損ねることにもなりかねない。そのぶん、カフカは歴然とよるべないのでどんなに論じても的を射れない。痛快である2010/08/17
コウ
1
★★★☆☆2008/06/19