内容説明
とめどなくタフ、果てしなく不条理、そのすべてを呑み込んだワンダーランド・エジプト。1990年の春から九七年の末まで、著者はエジプトのカイロに暮らした。この本は、その滞在のときのことを中心に、エジプトで見聞きしたことを書いたものである。
目次
ラマダン・ナイト
タクシードライバーたち
門番のバクリー
カイロで学ぶフランス語
悪霊秡い
テロリスト参上!
特効薬
ある夜、大ピラミッドで
シーワ・オアシスへ
「黄金」という名の村〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まみず
1
空気感がほんのり伝わってくるような丁度いい温度感でとても良い。派手さも悲惨さも無く、産地直送なエジプトを感じられる。旅に出たくなる。2021/01/30
どくしょん
1
中2・国語の教科書(東京書籍)に「黄金の扇風機」というエッセイが載っていて、興味が湧いたので同著者の書いた本を探してこれにたどりついた。それにしても、とんでもない国なんだなあエジプトって。 とてつもなくエネルギッシュで混沌としていて、ルール無用で、人間くさい。 数々のエピソードが面白くてどんどん読みすすめていけたけど、途中からあれっと思うようになった。エジプトの人々のエネルギーの正体は必ずしも正のものばかりではないのか・・・。そういったエジプトの文化や政治への考察に移行していくあたりが深かった。 2016/09/16
himehikage
1
旅する前の心構えに。2008/01/12