出版社内容情報
日本短波放送の障害者福祉をテーマにした番組「スロータイム?粉雪まみれラジオ映画館」で、2年間の放送の中で取りあげたハンディキャップ映画について、著者・粉雪まみれがゲストと交わした話をまとめた、社会派対談集。
■ゲスト-きたやまおさむ、岸田 秀、おすぎ、佐藤忠男、新藤兼人ほか。
著者:粉雪まみれ
デザイン:和田誠
内容説明
デコボコが、映画を活性化する。
目次
第1章 お医者さん+研究者篇(きたやまおさむ『レインマン』;丸本百合子『八月の鯨』;米本昌平『シンドラーのリスト』 ほか)
第2章 映画を愛する人たち篇(岡田なおこ『マイ・レフトフット』;山本おさむ『遙かなる甲子園』;吉野朔実『ピアノ・レッスン』+『音のない世界で』 ほか)
第3章 映画をつくる人たち篇(羽仁進『教室の子供たち』+『生きる』動物に学ぶ;佐藤闘介『まごころを君に』;新藤兼人『フェリーニの道』+『原爆の子』+『午後の遺言状』 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白黒豆黄昏ぞんび
2
身体障害者を扱った映画の紹介、解説など。 第一章のお医者さん+研究者編が面白かったです。 心理学者である岡本浩一さんによる 「カッコーの巣の下で」談で語られていたことですが、 正確に認識する人が幸せなのか、 不正確に認識する人が幸せなのか、 という研究についてのお話が印象深い。 ご都合主義であることを、自分にも他人にも、 もう少し許せるようになりたいと思いました。 正確に認識することは大切だけれども、 それが必ずしも幸せを齎すとは限らない。 むしろ逆であるケースが多いのは、 これまでに経験しましたから。 2011/12/20