内容説明
地元紙スクープから34年、原発建設計画は正式に白紙に撤回された。「飲ませ食わせ」の金権選挙が続いてきた政治風土のもと、全国初の住民投票を成功させ、建設を断念させることができたのはなぜか?マスメディア報道の克明な分析はもとより、運動に参加した多様な人びとの心のひだに分け入りながら、核心に迫る。
目次
第1章 住民投票が問いかけたもの―住民投票運動の経緯と意味
第2章 原発計画と地域の経済・社会
第3章 運動リーダー層の分析
第4章 政治過程の変化
第5章 女性の政治参加と政治意識
第6章 地域の社会関係を編み直す―福井地区の「地域づくり」の試み
第7章 住民投票をめぐるメディアの言説
終章 巻町のいま
著者等紹介
伊藤守[イトウマモル]
早稲田大学教育・総合科学学術院教授
渡辺登[ワタナベノボル]
新潟大学人文学部教授
松井克浩[マツイカツヒロ]
新潟大学人文学部助教授
杉原名穂子[スギハラナホコ]
新潟大学人文学部助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。