語りかける身体―看護ケアの現象学

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語りかける身体―看護ケアの現象学

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  • サイズ B6判/ページ数 269p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784946509254
  • NDC分類 492.9
  • Cコード C3010

内容説明

いわゆる植物状態と呼ばれる患者は外側から観察されるかぎり、なんのふるまいも声を発することも出来ず、他者との交流が不可能な存在とされている。しかし、実際にケアに携わる看護者たちは、彼らとの交流を確かなものとして実感し、はっきりとは見てとれないが経験の内に埋もれている“何か”に、著者の視線は向けられる。メルロ=ポンティの「身体論」を手がかりに“身体”固有の始源的次元へと立ち帰り、そのはっかりとは見てとれない関係を経験の内側から、看護者の視線から記述した画期的労作。

目次

第1章 “植物状態患者の世界”への接近(植物状態患者との出会い;方法論的模索)
第2章 看護経験の語り(Tセンターでの経験;受持ち患者との関わりをふり返る;経験のふり返りと気づき)
第3章 “身体”を介して交流する看護ケア(視線が絡む;手の感触が残る;タイミングが合う ほか)
第4章 臨床のいとなみへのまなざし(探究のプロセスのふり返り;看護研究における現象学的方法論の課題)

著者等紹介

西村ユミ[ニシムラユミ]
1991年日本赤十字看護大学卒業後、神経内科病棟勤務。1997年女子栄養大学大学院栄養学研究科(保健学専攻)修士課程修了。2000年日本赤十字看護大学大学院看護学研究科(基礎看護学専攻)博士後期課程修了。現在日本赤十字看護大学基礎看護学II(成人)講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やそん

3
植物状態とされる患者さんと、そのケアをする看護師さんとの言葉にするのが難しい日々の関わりを紐解いている。語られることは結果であって、その前にいくつもの言葉にできない無意識下での営みがあるというのにものすごく共感。合図を決めて交流するにもそれに頼りすぎると本質を見失ってしまう。本当に感覚的にしか把握しづらいものがあると思う。著者が聞き取りを行なった看護師Aさんの語る言葉、人との交流に対する感性がとても素敵だった。2018/03/18

ポカホンタス

3
著者の現象学にかける強い思いはよく伝わった。1章と最終章での現状への批判はよくわかる。しかし肝心のインタビューの内容がいまひとつもの足らない。語り手の語りにひそむ医学的な視点が強過ぎてもどかしい思いがした。同じ医学でも精神医学の領域で仕事をしている語り手ならもう少し違ったのではないかと思った。インタビュアーである著者の、あえて分析しないスタンスにも不満が残った。仲間意識が強すぎると、インタビューにいい意味での緊張関係が生まれない気がする。残念。2013/10/24

skr-shower

2
植物状態の患者とケアする看護師。毎日接していれば非言語のコミュニケーションが取れると感じさせる。周囲の医療者の支えが皆無だと、消耗するばかり…2018/11/06

ハル

2
言葉を失った、開眼しない患者の手から感じ取れる感覚。言葉にできないけど、確かに感じ取れるもの。科学的に証明できないことを、形にしてくれるものが現象学。2017/09/26

ちゃちゃまる

1
“てつがく と 臨床 の交差”いわゆる植物状態と呼ばれる患者のケアに携わる看護者たちが関わりのなかで感じとった言葉にしづらい 経験的事実。メルロ=ポンティの「身体論」を手がかりに看護の語り、臨床のいとなみを記述したすごい本でした。2年近く棚に並べたままで読めてなかったのですが色々あって やっと読みました。面白い…!このタイミングで読めてよかったと思います。2013/11/03

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