歴史のなかの「癩者」

歴史のなかの「癩者」

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  • サイズ A5判/ページ数 270p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784946509025
  • NDC分類 498.6
  • Cコード C1021

内容説明

「らい予防法」廃止の行方をみすえながら、歴史のなかにハンセン病患者の存在を深く刻み込むという、未踏の領野に挑んだ待望の労作。なぜハンセン病患者は差別されたのか。本書は、古代から現代までの患者の生活、治療、救済と対策、そして差別の実態を通観するなかから、ハンセン病患者のいのちの軌跡を浮かびあがらせる。

目次

第1章 古代・中世の「癩者」と宗教
第2章 近世癩病観の形成と展開
第3章 隔絶のなかのハンセン病患者
第4章 「戦後民主主義」のなかのハンセン病患者
第5章 法的差別の撤廃に向けて

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Schuhschnabel

1
日本ハンセン病史の草創期に書かれた、古代から現代に至るまでの「ハンセン病者」の歴史に関する論文集。前近代を扱う2論文は、史料的制約があるなか、癩者の生活や周囲からの見られ方に迫っている。一方、近現代を扱った3論文は、療養所に入所し、そのままそこで一生を過ごしたハンセン病者がどのように政策に振り回され、それに抵抗しようとしたのかに焦点をあてて書かれている。しかし、現在であれば、戦前は療養所の外にも多くの患者がいたこと、軽快退所が一部の療養所では認められ回復者も外にいたことを考慮した歴史が描かれるべきだろう。2021/07/17

zatugei

0
研究者たちによる、日本の歴史のなかで「癩」がどのように捉えられてきたのかをまとめた本。よくまとまっていて大いに学ぶところがあった。2023/11/07

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