Garageland jam books
ブラック・メタルの血塗られた歴史

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  • サイズ B6判/ページ数 466,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784944124329
  • NDC分類 764.7
  • Cコード C0073

出版社内容情報

悪魔崇拝、教会放火、自殺、殺人、ネオナチ、テロ行為……
北欧に端を発し世界に広まったサタニック・メタルの炎、その全貌がついに明らかに!!

原書『Lords of Chaos』は1998年に初版刊行、ファイヤークラッカー賞音楽書部門受賞をはじめとした大きな評判を呼びました。追加取材の成果をふまえ2003年に新版を刊行。その全訳が本書『ブラック・メタルの血塗られた歴史』です。
ノルウェーを中心に巻き起こった悪魔主義を標榜するアンダーグラウンドなヘヴィ・メタルのムーヴメント「ブラック・メタル」。しだいに教会放火などの犯罪行為やナショナリズムへの接近など過激化が昂じていく過程を追った一冊。
バーズムのヴァーグ・ヴァイカーネスへの獄中インタビューや「悪魔教会」教祖のアントン・ラヴェイを含め多数の主要人物や専門家への取材をふまえつつ、音楽的な歴史から、オカルト/悪魔崇拝の歴史、北欧における異教信仰やナショナリズムのあり方など社会的・文化的・心理学的な背景を丁寧に探ったドキュメンタリーです。

序 その闇の中へ
第一章 悪魔を憐れむ歌
第二章 デス・メタルの死とブラック・メタルの誕生
第三章 北の空を燃やす炎
第四章 デッド・ゾーンの騒乱(←「騒乱」にルビ「メイヘム」)
第五章 ウェルカム・トゥ・ヘル
第六章 灰
第七章 死の沈黙
第八章 カウント・クヴィスリング
第九章 先祖返り――ヒーザン・ブラック・メタルの形而上学
第十章 サタニック・マジェスティーズ
第十一章 ゲルマンの激情
第十二章 混沌の王たち
第十三章 ラグナロク
附録

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のっち♬

118
英国ショービジネスのサタニズムを真に受けて犯罪に走ったノルウェーの真面目で家族・郷土愛の強い優等生達。1994〜97年リサーチだけに情報や見解の錯綜に事件の余波が伺える。グローバルな『30年史』と比べて狭いがユーロニモスの実像に迫りやすい。人物像・関係性が語り手毎に変転する様はサスペンスフル。無理矢理国教化された信仰背景と抑圧教育、オカルト・ナチズム・ナショナリズムとヴァイカーネス一人で論点が増える。反キリストしか共通項はない割に悉くサタニズムと結びつけ、キリスト教過激一派と片づけられて彼らは心外だろう。2023/01/19

kroon@きろん

7
日本と違い、欧米圏のブラック・メタルには宗教、思想や歴史を背負ったイメージと呪いじみたものがある。 この本のせいで、風邪をひいたのかと思った。かなりの黒い本です。口直しが必要です。2014/12/20

くさてる

6
ノルウェーを中心に広まった音楽ジャンル「ブラックメタル」の歴史と文化、ジャンルが生んだとされる犯罪と、愛好する人々、世間の反応や評価、さらにはその思想が内包する神秘学的部分までに踏みこんだ読み応えのある濃い内容。もちろん、マニアの方には(各バンドの評価や起きた事件についての論評などにおいて)一言ある内容かもしれないけれど、私のようにジャンルに詳しくない人間としては、ジャンル全体の傾向を音楽的、文化的に知ることが出来て、とても興味深い内容だった。2011/08/14

秋良

4
ゼロ年代メタルから入った世代なので、ヴェノムとかは名前だけ知ってる感じ。昔「メタル・ヘッドバンガーズ・ジャーニー」というメタルのドキュメンタリー映画を観た時に、誰だか忘れたけど恐らくブラックメタルバンドの誰かが「毎年クリスマス時期になると北欧では教会が放火される。我々はキリスト教徒ではなくオーディンを信仰しているからだ」的なことを言ってたけど、これのことか。2015/05/31

naoe

3
この本が国内で出た頃、日本のメタル専門クソ雑誌のインタビューでサテリコンのメンバー(だったと思います)が「ノルウェーではその本は評価されてない」と答えてました。なので内容を鵜呑みにするのはよくないかもしれませんが、一応当時のシーンの中心にいたメンバーたちへの取材が載っていたり、ジャンルの成立に関してはウィキペディアなんかよりずっと詳しいです。文化的な側面から一連の事件を考察する章などは読みごたえもありました。絶対的な地位にあるというわけではないものの、ブラックメタルについて書かれた一資料としては十分なので2011/04/26

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