目次
第1章 佐伯快勝、アレックス・カーを浄瑠璃寺に迎える
第2章 佐伯快勝×アレックス・カー対談 自然・日本人・文明を語る(誰も犠牲にしないという精神;日本人の曖昧な宗教観と優しい自然観;風景・文化・人間関係を観光によって取り戻す;偉大なるものの力を感じ始めた日本人)
第3章 点描 アレックス・カー
著者等紹介
佐伯快勝[サエキカイショウ]
1932年、奈良県生まれ。奈良教育大学卒業(国文学)。公立中学校の教師として6年間勤務した後、浄瑠璃寺へ。1968年より小田原山浄瑠璃寺の住職となる
カー,アレックス[カー,アレックス][Kerr,Alex]
1952年、米国メリーランド州生まれ。エール大学卒業(日本学学士)。オックスフォード大学ベリオールカレッジ卒業(中国学学士および修士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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佐々陽太朗(K.Tsubota)
26
今朝のNHK・BSプレミアムの番組『新日本風土記 - 祖谷 大歩危』にアレックス・カー氏が出演。祖谷で茅葺き屋根の古民家を再生していらっしゃった。番組の中で氏は「過疎は時代の流れ。この流れは止められない。だったら出ていった人の後に新しい人が入ってくればいい。観光によって風景・文化・人間関係を取り戻す」といったようなことを語っていた。日本人が古来より育んできた美意識、価値観にもう一度気づき取り戻すための一つの方法として観光を考え、自然や歴史、文化を資源として継承していく。それも「世流に逆らう」ということか。2012/08/25
yamazaru
1
観光とは、「すばらしさ」の息吹きがあった場所、聖なる場所には時間がたっても光り輝くものがあって、それを見せてもらう、感じ取るということなんです。光を見に行く事が観光だったんですね。お坊さんの話は勉強になる話です。また、ものを違った視点で見る事ができる本です。2014/02/05