追憶のひとびと―同時代を生きた友とわたし

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  • サイズ B6判/ページ数 243p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784939139154
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C1023

内容説明

司馬遼太郎、松本清張、江藤淳、三島由紀夫、井上ひさし、藤沢周平、高峰秀子、淡島千景、鶴見和子、小田実、網野善彦、吉本隆明ら、50人との交流を通して「わたし」を語る。

目次

多彩な作家たち
忘れられない俳優たちと演出家
個性ゆたかな運動家と映画監督
独創的な思想家、表現者たち
さまざまな領域の学者たち
すぐれた歴史家たち
わたしの敬愛する先輩と友人たち
懐かしい四人の医師たち

著者等紹介

色川大吉[イロカワダイキチ]
1925年千葉県佐原市生まれ。1944‐45年、海軍航空隊。1948年東大文学部国史科卒業。日本近代史家。東京経済大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ネギっ子gen

54
【人間、長く生きていると、誰でも色々な人に巡り合う】あの上野さんが「苛烈で忌憚のない人物評」と書いたように、辛めの評も含め著者の面目躍如たる自由闊達さを味わえる書。井上ひさし・鶴見和子・藤沢周平・司馬遼太郎・松本清張・吉本隆明・網野善彦・阿部謹也・奈良本辰也・高峰秀子など有名な方も無名な方ともども総勢50名。「まえがき」で、<書き上げてみると、この人たちの陰にぼんやりと浮かびあがってくる幻灯のような「わたし」という存在に気がついた。こういう「わたし史」、自分史の書き方もあるのだなと、そのとき思った>と。⇒2024/03/02

壱萬弐仟縁

14
井上ひさし氏、鶴見和子先生(曼荼羅の思想)ら有名人のみならず、無名ではあるが魅力的な人も登場する貴重な本。自分史を開拓された著者による追憶の書。「民衆レベルの迷い、悩み、願望などを捨象して歴史が書けますか。この世には可能性のままで終わってしまう無数の人生がある」(32頁)。ボディブローがきいてくる表現。ODも同様である。公害の哲学、市井三郎氏と鶴見先生の話(140頁~)。和子先生は早飲み込みやわがままも見られたが、場を和ませる力量があったという(143頁~)。人を通じて歴史を見ることの大事さを教える。2014/01/23

笛吹岬

1
演劇人、活動家、研究者、作家など交遊関係から、著者の時代への向きあい方を理解できる。久し振りに本らしい装丁の本に出会えた。2012/12/02

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