内容説明
毎年一五〇人が姿を消し、山が交通を阻害し、冬になると雪に悩まされ、温泉もなければリゾート施設もない町―一〇年前には年間六万人に過ぎなかった町への訪問客が、いまや五〇万人を超えた。町をあげて行っている「クリーンエネルギー」の実態を見て、そのノウハウを学ぼうとしてやってくるのだ。風力、太陽光、バイオマスで電力自給率185%、エネルギー自給率80%!過疎の町はどのようにしてエネルギー日本一になったか。
目次
第1章 葛巻町はいかにしてクリーンエネルギーの町になったか(時代から取り残された町;町の生き残りをかけたぎりぎりの選択 ほか)
第2章 町が変わる、人が変わる(農家の主婦が集まって開いた「森のそば屋」―上山千代さん;クリーンエネルギーの普及をめざす町の電気屋さん―堀場伸男さん ほか)
第3章 葛巻町のクリーンエネルギーの現在(エネルギーは風に乗って―風力発電;有機物が生み出すエネルギー―畜糞バイオガス ほか)
第4章 葛巻町から世界を見る(世界はクリーンエネルギーへ―風力発電;もっと光を!―太陽光発電 ほか)
第5章 葛巻町が提起したもの(国の根幹政策が問われている;究極のクリーンエネルギー・水素 ほか)
著者等紹介
前田典秀[マエダノリヒデ]
1941年静岡県生まれ。生活協同組合「コープかながわ」専務理事を経て、クリーンエネルギー・フォーラムの設立に参加。「一村一万キロワット運動」を掲げ、各種のシンポジウム、セミナーなど、再生可能エネルギーの普及啓発活動に取り組む。1997年、日本環境企画株式会社(環境コンサルタント会社)設立。葛巻町(岩手県)、遊佐町・松山町(山形県)、平賀町・常盤村(青森県)、安曇村(長野県)、多伎町(島根県)、瀬棚町・北檜山町(北海道)など全国各地で、地域新エネルギービジョン、再生可能エネルギーの導入事業に従事。NPO法人クリーンエネルギー・フォーラム専務理事、全国小水力利用推進協議会理事、エネルギー自給型住宅の普及に関わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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