内容説明
近親姦虐待は社会のあらゆる層に、高率に発生している。衝撃の事実を綿密な調査により明るみにした告発の書。ハーマン『父―娘 近親姦』と並ぶ、古典的名著でありサバイバー支援に携わるすべての人の必読書。
目次
序文 この問題とその歴史
第1部 調査
第2部 問題の分析
第3部 被害者たち
第4部 加害者たち
第5部 家族
著者等紹介
ラッセル,ダイアナ・E.H.[ラッセル,ダイアナE.H.][Russell,Diana E.H.]
ミルズ・カレッジ社会学教授。カリフォルニア在住。1960年代より、主に近親姦虐待、強姦、セクシュアルハラスメントなど女性と女児に対する性暴力問題に関する調査研究に取り組む。またポルノグラフィや対女性暴力への反対運動、反アパルトヘイト運動など政治的活動にも活躍
斎藤学[サイトウサトル]
慶応義塾大学医学部卒業。国立療養所久里浜病院精神科医長、東京都精神医学総合研究所研究員等を経て、1995年9月より家族機能研究所代表。2002年3月よりカリフォルニア臨床心理大学院(CSPP)教授
白根伊登恵[シラネイトエ]
翻訳家
山本美貴子[ヤマモトミキコ]
翻訳者
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感想・レビュー
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月花
1
自分の中での影響と噛み合わない。私は男の自分と女の自分を持ってしまったのに、ジェンダーアイデンティティーに関する情報が見つけられなかった。虐待の体験記録も本人が書いたものでないからか、共感出来なかった。2015/04/18
月花
1
フラッシュバックを起こす上に順に読むことができなかったので、飛び飛びに読みました。私の受けた性虐待が極めて深刻、に当てはまることに衝撃を受けました。思えば父の子を流産している。それに憤りを覚えたのが母から娘への性虐待の深刻性が低いものばかりだったこと。母親の性器に指を挿入させられたのは私には大きなトラウマだ。2015/04/06