内容説明
自ら、安心な場所に別れを告げた障害者の生が顕わにみせる近代/現代のしくみ。衝突と徒労続きの生の葛藤を、むしろ生の力とする新しい生存の様式。全ての近代人はその問題のなかに在る。
目次
第1章 〈私〉へ―30年について
第2章 「出て暮らす」生活
第3章 制度としての愛情―脱家族とは
第4章 施設の外で生きる―福祉の空間からの脱出
第5章 コンフリクトへの自由―介助関係の模索
第6章 自立の技法
第7章 はやく・ゆっくり―自立生活運動の生成と展開
第8章 接続の技法―介助する人をどこに置くか