内容説明
馴染み薄い禁治産宣告・準禁治産宣告の制度。しかし障害ゆえに意思能力をなくし後見的援助を必要とする人々は確実に増えている。家事事件の精神鑑定を長年手がけてきた著者が、医療の立場から実際の鑑定事例を通して禁治産宣告による患者自身(事件本人)と家族がかかえる問題を浮き彫りにする注目の書。
目次
1 禁治産宣告はどのように行われるのか
2 植物状態
3 痴呆
4 知的障害
5 精神分裂病
6 てんかん、自閉症、失語症等の状態
7 禁治産者は医学的にはどのような状態か
8 新しい成年後見制度への期待