内容説明
仏教系宗教団体「真如苑」の青年部弁論大会の詳細な記述と分析を通して、弁論=「自己の物語」を語ることによって一人ひとりの信者がどのように回心の過程を辿っていくのかを描ききった、宗教社会学の傑作エスノグラフィ。
目次
問われるべきもの
第1部 弁論大会のフィールドワーク(実録:一九九五年X部会の弁論大会;さまざまな弁士、さまざまな弁論大会)
第2部 「私」が作られ、そして変わるとき―自己物語の構築とコンテクストに着目して(亀山誠さんの弁論―自己を語る物語として;「私」が変わるとき―コンテクストの分析 ほか)
第3部 「教える」ことと「教わる」こととの交錯―教化委員の気づきを分析して(教化委員にとっての弁論大会一九九五―真田さん・丸井さんの場合;教化委員は何に気づくのか―その契機と内容の多様性 ほか)
第4部 弁論大会の過去・現在・未来(弁論大会の現代性―一九九〇年代後半の現況を中心に;弁論大会の過去と未来)
著者等紹介
芳賀学[ハガマナブ]
1960年、東京都生まれ。1984年、東京大学文学部社会学科卒業。1990年、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。東京学芸大学教育学部助手。1994年、上智大学文学部講師、1999年、同大学同学部助教授、2005年、上智大学総合人間科学部助教授(学部改組)を経て、2006年より、同大学同学部教授
菊池裕生[キクチヒロオ]
1967年、岩手県生まれ。1992年、東京学芸大学教育学部総合社会システム専攻卒業。1995年、東京学芸大学大学院社会科教育学修士課程修了。2002年、上智大学大学院文学研究科社会学専攻博士後期課程単位取得退学。2003年より、盛岡医療福祉専門学校教員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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