感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いまにえる
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会話分析で性差を明らかにする本。会話には、割り込み、頷き、沈黙、視線の移動などテキスト以外にも様々な要素があり、意味を持つと言う見方があることがわかり面白いと思った。ただ、結論があまりわかりにくい。(例えばこう言う仕草は気を遣っているんだな、これは参与者に敵意がないことを示す言動だなとは思うが、それが普遍的な構造とか権力論とかに繋がってはいない。「こういう会話があった」というだけで終わってしまっているような気がした。)カテゴリー化による偏見はもちろん悪い面もあるが、円滑な会話を可能にする面もあるとは思う。2018/04/02