感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんすけ
23
『くまのプーさん』のミルンが書いた十二の童話からなる。 そのそれぞれにル・メールの挿絵が加わり夢のような世界に招待してくれる。ル・メールの挿絵のほうが主役なのではないだろうか。 江國香織が『泣く大人』で紹介していた。 「『こどもの情景』を読みおわったとき、自分が幸福なダイアナになっていることに、誰もがきっとおどろくだろう」。 あとがきで大小田晴子が書いている。 ル・メールの「絵に魅せられたA・Aミルンが、のちにそれぞれの絵をめぐる十二編の物語を作ったと言われている」。 やっぱり、そうだったか。2022/08/12
mntmt
15
ル・メールの12枚の絵。それぞれに添えられた、ミルンの短編。綺麗な日本語訳。装丁。全てが美しい、素晴らしい本。2015/08/11
ハルトライ
3
いつも通りのミルン。純粋な子どもにしかない感性をテーマにしていて、それを追求しようとしたがために、結果、どの掌編も実は言っていることが同じという。どの掌編も、文章やオチ等、素晴らしいのだけど、なんだか一つの本として読んだときに「あれ…?」となってしまうのは、ルメールの12枚の絵から連想したにしては、どの話も同じ絵から作られているようにしか思えないからだろう。2015/08/26
漣夕泳
3
自分は、小さかった頃の気持ちを思い出したいから、児童書を読むんだなぁと改めて思った。文章はあとから付け足したと書いてあって驚いた。確かに読んでいる間、幾度か絵を見返すような話の造りになっている。2015/03/04
水色さくら
2
◎/訳者あとがきも含めてよかった。大人は理解できない(忘れてしまった)子どもの世界を、ミルンは鋭く描き出したのだと思う。2015/01/29