高所―運動生理学的基礎と応用

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 252p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784931411173
  • NDC分類 780.193
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 外国では高所に関する研究史をはじめ,医学的,運動生理学的はもちろん幅広い見地から低酸素 (あるいは高所) 環境における人間の適応能に関する本が数多く刊行されているが,わが国ではヒトが高所に到達・滞在したとき,あるいは高所において身体運動やトレーニングを行ったとき,生理的諸機能がどのように適応または順応するのか,さらにはその生理学的背景 (メカニズム) について系統的に集約されたものはなかった.■このような現状を踏まえて,本書では現在,高所に関する運動生理学的,体力科学的研究を第一線で精力的に行っている人たちに,高所におけるヒトの適応能や運動時における生理学的機能,さらには高所トレーニングに関する最新の情報をも含めてまとめていただいた.■最近,スポーツ競技選手の身体パオーマンス向上を意図した高所トレーニングや健康の維持・増進を目指した中高年登山者が増えはじめている.本書が高所におけるヒトの身体運動時の生理学的背景 (メカニズム) 解明に貢献するばかりでなく,わが国における高所トレーニングの発展ならびに高所科学の布石につながるものと信じている.■高所医学,スポーツ医・科学,トレーニング科学,体力科学の研究者のみならず,トレーナー,コーチ,スポーツ実践指導者など,できるだけ多くの人たちに本書を読んでいただければと願っている.    

《目次》
主要目次■第1章 基礎編(低酸素と運動)■I.骨格筋の収縮■ (1)低酸素下における筋の動員・収縮特性■ (2)局所低酸素環境下での筋活動■II.骨格筋における筋線維タイプと毛細血管分布度■III.換気調節■IV.ガス交換■ (1)最大酸素摂取量と換気応答■(2)酸素摂取量と酸素借■V.血液酸素解離曲線■VI.ミオグロビン■ (1)鳥類に学ぶその役割■(2)量的変化と新たな生理的機能の解明■VII.循環機能■ (1)高所への適応■ (2)高所での運動■VIII.代謝機能■ (1)筋のエネルギー代謝と高所■ (2)グルコース,脂肪酸,アミノ酸代謝と高所■IX.フリーラジカル■X.体温調節■XI.ホルモン分泌■XII.体液変化■第2章 応用編(高所登山とトレーニング)■I.超高所での無酸素登山■II.急性高山病とその対策■III.低圧室を利用した高所順応■ (1)鳥取大学での成果■ (2)九州芸術工科大学での成果

内容説明

本書は、今までの日本の単行本にはほとんどなかった、ヒトが高所に到達・滞在したときあるいは高所において身体運動やトレーニングを行ったとき、生理的諸機能がどのように適応または順応するのか、さらにはその生理学的背景(メカニズム)について研究し、系統的に集約したものである。高所におけるヒトの適応能や運動時における生理学的機能、さらには高所トレーニングに関する最新の情報をも含めてまとめられている。

目次

第1章 基礎編(低酸素と運動)(骨格筋の収縮;骨格筋における筋線維タイプと毛細血管分布度;換気調節;ガス交換;血液酸素解離曲線 ほか)
第2章 応用編(高所登山とトレーニング)(超高所での無酸素登山;急性高山病とその対策;低圧室を利用した高所順応)