モナド新書
橋下徹現象と部落差別

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B40判/ページ数 269p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784931344358
  • NDC分類 361.86
  • Cコード C0236

内容説明

橋下徹氏に対する差別キャンペーンを徹底批判する。「政治家橋下徹」の本質を明らかにするために、その「血脈」=出自を結びつけて論じるなど、ジャーナリズムとして、決してやってはならないことだ。反橋下派リベラル知識人とメディアは、このキャンペーンの差別性をなぜ見抜けなかったのか。

目次

1 橋下徹氏に対する差別キャンペーンの問題点をさぐる(『週刊朝日』連載「ハシシタ奴の本性」が示した本性;大阪ダブル選挙、ネガティブ・キャンペーンの失敗)
2 差別キャンペーンに人々はどう反応したか(湧き起こった「おかしいぞ」という市民の声;週刊誌ジャーナリズムの相互批判;部落解放同盟の対応;知識人・文化人の躓き)
3 あらためて今日の部落差別を考えるために(決着を見た『週刊朝日』差別記事問題;あらためて明らかになった部落差別問題の所在)

著者等紹介

宮崎学[ミヤザキマナブ]
作家。1945年京都生まれ。早稲田大学法学部中退。高校時代に共産党に入党し、早大時代は学生運動に邁進。その後、週刊誌記者、家業の土建・解体業を経て、それらの経験を描いた『突破者』でデビュー

小林健治[コバヤシケンジ]
1950年岡山生まれ。2004年まで解放出版社事務局長を務める。1980年から、部落解放同盟中央本部/マスコミ・文化対策部、糾弾闘争本部の一員として、出版・新聞・テレビにおける差別表現事件に取り組む。現にんげん出版代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モリータ

10
◆2012年12月刊。2012年10月の『週刊朝日』掲載・佐野眞一執筆「ハシシタ 奴の本性」による差別的言論を対談で論じる。橋下徹へのネガティブキャンペーンの前例として2011年11月の大阪府知事・市長ダブル選挙の際の『新潮45』『週刊新潮』『週刊文春』における出自を引き合いにした攻撃記事も取り上げる。その中で、他三記事のネタ元である『新潮45』の記事を執筆した被差別部落出身のライター・上原善広を強く批判している。同記事は受賞もしており同氏の著書は書店でも見かけるので注意を喚起されてよかった。2021/02/27

mari

6
かなりこの手の差別はなくなってきつつあると勝手に思っていたのですが、やっぱりなくなってはいないですね。2013/04/03

kenitirokikuti

5
図書館にて。西日本で特定郵便局長やってたオッちゃんがホントに心の底から忌々しそうに部落解放同盟の糾弾を語るのを聞いたりした。私は神戸市育ちで、山口組系ヤクザや沖縄・奄美出身者、華僑・在日は隣人であった。部落もあったろうけど、詳しくは分からなかった。河原に孤児院があったりしたが。だが、解放の思想や民衆の思想さえ、もう近くなかった。低学年の頃、チビだったからか、軽くイジメられたけれど、大人になったら、単なる落ち着きのないガキでしかないことが分かった。自分も年相応に幼かっただけどあった。…などあまり関係ない事 2021/10/10

にしけん

4
図書館で偶々目につき閲読。差別記事を受けての橋下氏の問題抽出能力の高さが特に目をひいた。著者の小林氏と宮崎氏の分析については、特筆すべきような内容なし。強いて言えば、小林氏が解同の対応に批判的であった点くらい2014/02/22

どこかの国語教師

3
週刊誌が橋下徹の人格には問題がある、それは彼の出自に起因すると書いたことに対する糾弾。対談形式なので、同じ内容が何度も繰り返されるところにしつこさを感じるが、部落差別を考えるための正確な知識と持つべき視点を明確に示している。2013/08/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/5826961
  • ご注意事項