内容説明
助産婦さんの存在は水と森のよう。かつて地域の総合医療担当としていのち誕生のいとなみに人間味溢れる介助を惜しまなかった助産婦たち。再び光を放ち始めたその温かい専門性と、自立した豊かな「産み」を求める女性たちとが出会うとき、病む時代を超える力となりうるか。
目次
1 お産現場からの報告(1)一九八八年まで
2 助産婦たちの軌跡―一九七七年~一九八八年(働く母として―岡田ミサエさん(一九七七年)
一代の仕事―井上きみいさん(一九七九年)
外南洋の青春―田口コウさん(一九七八年)
敗走の満州―志村登志代さん(一九七八年)
開拓の村と道庁の産婆―酒匂俊子さん(一九八七年)
地域とともに生きて―伊藤サチさん(一九八八年)
報告―町立助産所始末記(一九八五年))
3 お産現場からの報告(2)一九九六年まで
4 「わたし」への聞き書き