内容説明
敗戦によって、それまでの制約から解放された日本映画は、どこに向かい、何を表現しようとしたのか。GHQの占領政策のもと、映画人たちが直面した課題と達成を考える。
目次
1 占領政策と映画(占領初期の日本映画界;剣を奪われた時代劇―股旅、芸道、そして実演;接吻映画の勧め―占領下での模索 ほか)
2 解放された表現(女性は勝利したか―溝口健二の民主主義啓蒙映画;占領期「パンパン映画」のポリティックス―一九四八年の機械仕掛けの神;女と男のゼロ年―『自由学校』という戦後 ほか)
3 戦後社会の風景(東宝争議・レッドパージとは何だったのか;廃墟の都市空間とカメラアイ―昭和二〇‐二四年・東京;時代は、誰のものか。歴史は、過去形でいいのか―半世紀後の回顧)
著者等紹介
岩本憲児[イワモトケンジ]
日本大学芸術学部教授。専攻=映画史・映画理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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