感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
78
「むかしシナに五にんのきょうだいがいました」から始まるお話し。5人とも特技があって、最後はめでたしめでたしで終わる。なんといってもシンプルな絵が、いかにもシナといった服装と態度と身のこなし。一番上の兄さんの口の中に海の水をためてこらえる表情が笑える。お母さんといつまでも幸せに暮らしたということですって終わるけど、お父さんはどこに行っちゃったのかな?2020/08/22
Willie the Wildcat
57
読後次男は「宝物が見つからなかったんだ・・・。」と寂しそう。「第一声は、そこかぁ・・・。」と心でつぶやく。(笑)途中、長男が水を口に貯めて苦しくなっている表情や、三男の足がのびるところでは、大笑い。一方で、干上がった海の絵では”宝物”を真剣な表情で探している・・・。表情豊かな次男を見てこちらはニコニコ。2012/08/04
♪みどりpiyopiyo♪
54
むかし シナに 五にんの きょうだいが いました。五にんは そっくりな かおを していました… ■なになに?どうした?? なかなかに素っ頓狂なお話を読みました。書名に興味を惹かれて ずっと読みたかった絵本です。■瓜5つのそっくり5人兄弟が並ぶ表紙、シンプルで印象に残る不思議な絵。昔話みたいな突飛な設定。それぞれ凄い特技を持つ5人がそっくりな容姿を生かして絶体絶命のピンチを乗り越える場面は、ちびっ子達の心を掴むことでしょう。■『王さまと九人のきょうだい』と併せて読みました ( ' ᵕ ' ) (1938年)2019/06/07
chiaki
45
長男は海の水を飲み干す事ができ、次男は鉄のようにかたい首の持ち主、三男はどこまでも伸びる足の持ち主、四男は燃えない体の持ち主、末っ子はいつまでも息を止めていられる…という、顔がそっくりの無敵5兄弟。兄弟たちが自分の特技を活かし、次々と入れ代わって兄の難を逃す痛快なストーリー。『王さまと九人のきょうだい』と類似のおはなし。君島久子さん訳の方が繰り返しもあって長いけど、日本語が美しく読み応え聴き応えあるかな。こっちも好きだけど、長男への刑罰が、ちょっとひどいかな。2021/02/21
gtn
42
辮髪なのでおそらく清朝。攻め立てても、内乱が起きても、のらりくらりと延命する捉えどころのない国と欧米人には映ったか。2021/11/22