出版社内容情報
原子力・核の真実は過去も隠されてきたし、今でも隠されているし、これから
も隠されるだろう。著者は、何よりも先に核・原子力の廃絶を訴えます。
夢に燃えて東北大学工学部原子核工学科に入学した私は、原子力を学び始め
てすぐに、その選択が間違っていたことを知りました。なぜ電気を使う都会に
原子力発電所を建てないのか。……その答えはとても単純なものでした。原子
力発電所は都会では引き受けられない危険を抱えたものだからでした。
1970年10月に女川町で開かれた原発反対集会に参加し、それ以降私は、反原発
の道を歩き始めました。私は1974年から「京都大学原子炉実験所」で放射能測
定を専門として研究していますが、原子力研究の世界に住みながら、なぜ原子
力に反対し続けるのか、そのことをこの本に記します(「まえがき」より)。
目次
被曝の影響と恐ろしさ
核の本質は環境破壊と生命の危険
原子力とプルトニウムにかけた夢
日本が進める核開発
原子力発電自体の危険さ
歪められた二酸化炭素地球温暖化説
死の灰を生み続ける原発は最悪
温暖化と二酸化炭素の因果関係
原子力からは簡単に足を洗える
核を巡る不公正な世界
再処理工場が抱える膨大な危険
エネルギーと不公平社会
著者等紹介
小出裕章[コイデヒロアキ]
1949年東京生まれ。東北大学工学部原子核工学科卒、同大学院修了。1974年に京都大学原子炉実験所助手になる。2007年4月から教員の呼称が変わり、現在は助教。専門は放射線計測、原子力安全。伊方原発訴訟住民側証人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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