目次
1部 プルサーマルの不要性と危険性(プルサーマルのなぜ;プルサーマルは何が問題か)
2部 プルサーマル計画で狙われる現地(福島原発にMOX燃料がやって来た―県の「中間とりまとめ」の功罪を考える;柏崎刈羽原発でのプルサーマルはノー―住民投票で原発不信を表明;浜岡原発にプルサーマルなど論外!―安心できる暮らしのために;高浜原発で最初にプルサーマル実施か―MOX燃料データ改ざんでも事前了解存続 ほか)
著者等紹介
小林圭二[コバヤシケイジ]
1939年中国大連生まれ、元京都大学原子炉実験所講師。70年代、伊方原発1号訴訟から反原発活動に。高速増殖炉もんじゅ訴訟では原告特別補佐人、証人
西尾漠[ニシオバク]
1947年東京生まれ。『はんげんぱつ新聞』編集者。原子力資料情報室共同代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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がんぞ
2
Ptを商業炉の熱源として用いるのをダサい和製英語でプルサーマルと言うあたりですでに怪しい感じ。核兵器用Ptを確保しておきたい魂胆が透け透け。「ゼロに何を掛けてもゼロ」だけれども今回明らかになったように多重防御でも過酷災害の可能性はゼロではないわけだから「メルトダウンの可能性はゼロだからMOX燃料を使用しても安全性に変化は無い」というのは理科系らしからぬ強弁。このプルトニウム燃料化を提唱した伏見康治は公明党の参議院比例区制第一回の「党外候補」(当然当選)ではないか。原子力推進といい池田大作の責任は免れまい。2011/06/23
更紗蝦
0
「いかに原発の安全性が軽視されているか」「いかに交付金という甘い蜜に釣られる自治体が多いか」がよく分かる本です。原発推進勢力に対して立ち上がった市民の活動についても書かれています。2012/12/18