内容説明
国内外で起きた様々な出来事が在外ロシア正教会の分裂と統合を促してゆく。そのなかで在外ロシア正教会の指導者たちはいかにして信徒たちを統率しようとしたのか。
目次
第1章 序論
第2章 「在外公会」の教会史的位置付けに見る空間の分節化
第3章 ディアスポラに宛てた回状をめぐる審議に見る最初の神学的探求
第4章 エヴロギイ派の形成過程に見る2つの教会論
第5章 亡命ロシア正教会内の確執と極東の宣教会
第6章 「忠誠宣言」とその拒否に見る神学的探究
第7章 在外ロシア正教会における教会の一致―和解のプロセスをめぐって
第8章 ブルガーコフ・ソフィア論の異端宣告―教会の寛容と非寛容
第9章 ヨーロッパに定着したロシア人ディアスポラの神学的探究―ディアスポラの児童教育論に見る
第10章 結論
補遺 在米ロシア正教会と在外ロシア正教会
著者等紹介
近藤喜重郎[コンドウキジュウロウ]
神奈川県生まれ。東海大学文学部文明学科東欧課程卒業。同大学大学院文学研究科文明研究専攻博士課程後期修了(文学博士)。現在、東海大学非常勤講師。専攻は、キリスト教史、記号論、文明学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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