内容説明
ヨーロッパでもアジアでもない、ユーラシアとしてのロシア。ソ連邦崩壊後にロシア内外で注目を集めたこの思想は、1920年代のロシア人亡命者の中から生まれた。その思想の起源を探り、戦間期国際関係史の中への位置づけを図る。本書では、ロシアを「ヨーロッパでもアジアでもないユーラシア」と定義したユーラシア主義を一歴史現象として捉え、その起源と意義を具体的な文脈の中で再検討した。
目次
第1章 ユーラシア主義をめぐる史料と研究史(ユーラシア主義に関する史料出現状況;ユーラシア主義の研究史)
第2章 N.S.トルベツコイのユーラシア主義(トルベツコイの生涯;トルベツコイの思想)
第3章 P.N.サヴィツキーのユーラシア主義(サヴィツキーの生涯;サヴィツキーの思想)
第4章 運動としてのユーラシア主義(文化・政治運動としてのユーラシア主義;ユーラシア主義におけるトルベツコイとサヴィツキー;ユーラシア主義への同時代の反響)
著者等紹介
浜由樹子[ハマユキコ]
上智大学外国語学部ロシア語学科卒。津田塾大学大学院国際関係学研究科修士課程、同後期博士課程修了(国際関係学博士)。津田塾大学学芸学部助手(2004‐2006年)、同大学非常勤講師(2006年‐)、東京大学非常勤講師(2008‐2009年)、二松学舎大学非常勤講師(2008‐2009年)等を経て、現在、津田塾大学国際関係研究所研究員、および、ハーヴァード大学デイヴィス・センター客員研究員(日本学術振興会ITPフェロー)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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