感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nobuko Hashimoto
20
1950年代後半に執筆されたものの、当時チェコスロヴァキアではカフカは黙殺されていた作家だったため、60年に外国向けにドイツ語で出版された本。カフカが生きたプラハという街の特性を文章と写真で浮かび上がらせる。白黒写真が美しい(キャプションが巻末なのは不便だが)。今では建物の修復が進んで綺麗になっているので、60年頃の打ち捨てられたような様子はノスタルジックでそそられる。もとの文章に忠実すぎるのか訳はぎこちなさがある。先にカフカの生涯に関する読みやすいものを読んでからだとわかりやすいかも。2021/04/09
いちこ
0
割ととっかかりやすいカフカとプラハ本。写真が多い。