内容説明
何故子どもの本が好きか、何故子どもと子どもの本にかかわるのか、子どもの本とは何か―。五人の著者たちが、多くの聴衆を前に、この難問に悪戦苦闘し、それぞれの立場、それぞれの方法で、だから子どもの本が好き、と答えようとした記録。
目次
ツッコミの時代
期待―「読む」ことの不思議
原風景
心って
音楽
著者等紹介
工藤左千夫[クドウサチオ]
1951年、旭川市生まれ。特定非営利活動法人絵本・児童文学研究センター理事長兼所長、元光塩女子短期大学非常勤講師(児童文化論、発達心理学)。1989年、小樽にて絵本・児童文学研究センターを開設。絵本、児童文学を中心に哲学や心理学などの分野を交えながら、生涯教育としての全五十四回の講座を開講し、現在、全国に一五〇〇名以上の会員(通信会員含む)がいる。また、児童文学ファンタジー大賞の創設、文化セミナーの開催、「児童図書相談士」検定創設、小樽市の「ブックスタート」の開始、などの公益事業を展開している
斎藤惇夫[サイトウアツオ]
1940年、新潟県新潟市生まれ。長年福音館書店の編集責任者として子どもの本の編集にたずさわり、2000年より作家活動に専念する。1970年『グリックの冒険』(アリス館牧新社 現在は岩波書店)で作家としてデビュー。児童文学者協会新人賞受賞。続いて『冒険者たち』(岩波書店)を発表。国際アンデルセン特別優良賞受賞。1982年『ガンバとカワウソの冒険』(岩波書店)で、野間児童文芸賞を受賞
藤田のぼる[フジタノボル]
1950年、秋田県生まれ。秋田大学教育学部卒業後、都内の私立小学校教員を経て、(社)日本児童文学者協会に勤務。現在、同協会事務局長。聖学院大学講師。児童文学の評論、創作の両面で活動
工藤直子[クドウナオコ]
1935年、台湾生まれ。詩人、童話作家。子どもの感覚や心、生きものたちの気配などを、詩やお話に書き続けている。産経児童出版文化賞、芸術選奨文部大臣新人賞、巖谷小波文芸賞などを受賞
中澤千磨夫[ナカザワチマオ]
1952年、札幌市生まれ。北海道大学水産学部水産増殖学科卒業。北海道大学大学院文学研究科(国文学専攻)博士後期課程単位取得満期退学。北海道大学文学部助手を経て、北海道武藏女子短期大学教授。専攻は日本近代文学、映像論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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